村田峰紀|パフォーマンス《03/06/2017 drawings》
展示室での、村田峰紀さんのパフォーマンスです。「自らの身体を酷使し、言語化することができない身体感覚を鑑賞者に示すことで強いインパクトを与えるゲリラ的パフォーマンス」。テレビ画面にビデオカメラでとらえている展示室の鑑賞者の姿がモニターされます。その画面に向かって、声を身体を揺らしながら発せられる何かが、手に握られたボールペンの先から迸るリズムとなって刻まれていく。我々の視線が村田さんの背中でエネルギーの束となって空間を彫っていく、その感情の軌跡を観るかのよう。眼が離せないというより、身体が動かせない。変な言い方だけど、不思議な高揚が巻き起こす囁かな嵐に、切なさと幸せを感じました。