飯田Jennifer桃子|タリオンギャラリー「アンルーリー|Unruly」
飯田Jennifer桃子さんが、タリオンギャラリーの「アンルーリー|Unruly 」に出展されています。6月25日まで、ぜひ☆ http://www.taliongallery.com/jp/current/
飯田 Jennifer 桃子、松本望睦 「アンルーリー|Unruly 」 2017年5月27日(土)〜6月25日(日) Talion Gallery 東京都豊島区目白2-2-1 B1F T / F: 03-5927-9858 email: info@taliongallery.com 開廊時間:水〜日 11:00-19:00 定休日:月、火、祝日 JR山手線目白駅より徒歩6分 東京メトロ副都心線 雑司ヶ谷駅より徒歩2分
「私は常々、絵画は生き物であると考えている。私は偶然性をコントロールし必然にする作業を行っている。その制作過程において平置きにしたキャンバスに、多量のオイルに溶かした油絵の具を流すものがある。絵の具はゆるやかに流動し、落ち着くところに落ち着く。その動きは偶然性の高いものである。そこで私はあらかじめ具体的な形、モチーフを予見し、偶然の美しい形を壊さぬよう積み重ね、それに近づけていく作業をする。私は、生き物としての絵画を、絵の具の何かになろうとする力を見つめ、重力と時間経過による成長によって表現している。」
「飯田Jennifer桃子は、油彩のレイヤーを流動・積層させる独特な手法に取り組むペインターです。平置きにしたキャンバスの上に液体状の油絵具を注ぎ、流動させながらイメージを固着させ、何層も重ねていきます。流体としての絵具は、作家によって慎重にコントロールされながらも、その意図を離れて重力に従い、一度定着した絵具の色合いや形象も、有機体のように変化していく。そこには、作家の何かを描こうとする意志に対抗する、偶然性と複層的な時間が存在します。 松本望睦は、サウンドデザインやトラックメイカーとしての仕事を手がけながら、ナイル・ケティングとのキュレーションユニットEBM(T)の活動でも知られ、「東京アートミーティング VI”TOKYO”ー見えない都市を見せる」(東京都現代美術館)のキュレーションに最年少で参加するなど、多様な活動を展開しています。作品制作の上では、音の中でもとりわけ声、それが発 される母体を探ることをテーマとし、社会環境の変化に適応しないための能力を「積極的な退化」と呼んで顕在化させます。 「アンルーリー|Unruly 」とは、「手に負えない、規則に従わない」などを意味しますが、ここでは主に、消えた島や隠れた砂漠、所在不明の都市など、いまだ明らかにならない地理上の場所を指す「Unruly Places」から着想を得ています。空間という抽象的で、合理化された概念に対して、空想的な逸話とされ、そこは無かったとされてしまうような場所として、本展覧会は提示されます。ぜひご期待ください。」