本と美術の展覧会vol.1「絵と言葉のまじわりが物語のはじまり~絵本原画からそうぞうの森へ~」太田市美術館
太田市美術館で開催された、本と美術の展覧会vol.1「絵と言葉のまじわりが物語のはじまり~絵本原画からそうぞうの森へ~」へ行ってきました。すてきな展覧会で、遠くまでいって、本当によかったです。
大小島真木さんの《46億年の記憶》が、外に面したスロープの長い壁に、壁画のように設置されているのですが、その身体は、輝く銀河団、星星や生物が散りばめられて、できているんですが。これが、とても優雅で雄大で。ほんとうに生きているかのような存在感があります。大小島さんの絵は生きている。あのクジラをみてから、いつも居て、心の中を泳いでいる気がします。
最後に、おすすめのソフトクリームのアフォガードを食べました☆
本と美術の展覧会vol.1「絵と言葉のまじわりが物語のはじまり~絵本原画からそうぞうの森へ~」 会期:2017年8月4日(金)~10月22日(日) 休館日:月曜日(ただし、9月18日と10月9日は祝日のため開館し、翌日火曜日休館) 開館時間:午前10時~午後6時 ※展示室への入場は午後5時30分まで 会場:太田市美術館・図書館 展示室1・2・3・スロープ他 観覧料:一般500(400)円、学生および65歳以上400円、中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体及び太田市美術館・図書館カード、 「ふらっと両毛 東武フリーパス」をお持ちの方。 身体障がい者手帳、精神障がい者保険福祉手帳、療育手帳の交付者及びその付添人1人は無料。 おおた家庭の日(第1日曜日)は中学生以下の子ども同伴の家族無料。 主催:太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団 後援:太田市教育委員会、NHK前橋放送局、エフエム太郎、太田商工会議所、株式会社エフエム群馬、群馬テレビ、 上毛新聞社 助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団、公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人花王芸術・科学財団協力 :株式会社アドシステム、株式会社偕成社、株式会社講談社、株式会社福音館書店、 株式会社リクルートホールディングス、東武鉄道株式会社 出品作家:荒井良二、安西水丸+村上春樹、酒井駒子+中脇初枝、ザ・キャビンカンパニー、中島崇、大小島真木、須永有+長嶋有+福永信
みなさんは幼いころ、家庭や保育園・幼稚園などで絵本を読んでもらった記憶を持っているのではないでしょうか。ページがめくられるたびに期待に胸がふくらみ、絵とことばがつむぎだす物語にわくわくする。このような体験は、未知の世界と出会い、多様な価値観に触れる機会となったことでしょう。 本展は、美術館と図書館の複合施設である太田市美術館・図書館が、本と美術の多様なかかわりをテーマとして継続的に実施する<本と美術の展覧会>第一弾です。初回は、絵本・児童書を重点的に収集している本館として、絵本原画を出発点に、絵と言葉の想像力=創造力をめぐる展覧会を実施します。
まず、展示室1では四点の絵本――絵・安西水丸、作・村上春樹『ふわふわ』、荒井良二『えほんのこども』、絵・酒井駒子、作・中脇初枝『こりゃ まてまて』、ザ・キャビンカンパニー『よるです』の原画全点をその言葉とともにご紹介します。現代美術家・中島崇によるインスタレーションのもと展示を行い、想像と創造の森へと鑑賞者をいざないます。展示室2では小説家の長嶋有、福永信と太田市出身の画家・須永有とのコラボレーションを実施。小説家と画家が、それぞれの立場から絵画と言葉にアプローチする展示を実現します。そして1階と2階をつなぐスロープでは、画家・大小島真木が本展のための長大な壁画を制作、来場者がその続きの物語を創造する参加型の展示も行います。 絵と言葉が、作家と画家がまじわりあうことで新しい物語が創造されていく――その豊かな想像力のざわめきに間近にふれるまたとない機会となります。
1. 想像の森…絵本原画展示(展⽰室1)
現代日本を代表する4名の作家による絵本原画全点を、「想像の森」をテーマに展示します。それぞれの作家は全く異なるユニークな表現で多くの人々を魅了し続けており、静と動、色彩と描線、グラフィックと表現主義的な要素などその多様さ自体が絵本の世界の多様さ=「森」であるとも言えます。会場構成にインスタレーション作家・中島崇を迎えることでギャラリー空間はまさに「物語の森」となります。
出品作家:荒井良二、安西水丸+村上春樹、酒井駒子+中脇初枝、ザ・キャビンカンパニー、中島崇
2. 絵と言葉のであい…小説家と画家のコラボレーション(展⽰室2)
絵に触発されて生まれる言葉と、言葉に触発されて生まれる絵。俳人、まんが評論家としても活躍する芥川賞・大江賞作家の長嶋有と、現代美術に造詣が深く坪内逍遥賞などを受賞している福永信という二人の小説家が、太田市生まれの画家、須永有とコラボレートし、絵と言葉がであい、その相互作用による展示を実現します。長嶋、福永は展示構成に深く関わるとともに、独自のタイトル《長嶋有と福永信のキュレーションvol.1大★須永有展 美と微とbi☆toの原寸大》を考案。須永の新作作品のタイトルや解説、さらには音声ガイド(※1)など室内すべての言葉を担当しました。会場でしか手に入らない特製ポスターも配布しています(※2)。なお本展示室のみ、会期中展示替を行います(前期:8月4日~9月10日、後期:9月12日~10月22日)。
出品作家:須永有、長嶋有、福永信 ※1. 音声ガイドをYouTubeに公開しました。ぜひご覧ください。
※2. 本展チラシでは、「小冊子を配布予定」と記載していますが、特製ポスター(A1サイズ)の配布に変更になりましたのでご了承ください。
[特別展示]大小島真木《46億年の記憶》(スロープ)
3. 続きの物語―次の語り部へ…壁画とそれにまつわるワークショップルーム(展示室3)
物語性の高い絵画作品を制作している画家・大小島真木が、本展のための新作壁画《46億年の記憶》を制作。14メートルを超すスロープ壁面に、46億年の歴史を有する地球の、壮大な生命の物語が展開します。また、展示室3では、《46億年の記憶》に基づき、展示室に散りばめられた「光」「地」「水」「火」「太陽」などの大小島の作品世界に関係する言葉をキーワードに、来場者が「続きの物語」を想像=創造するワークショップルームを作りあげます(※3)。
出品作家:大小島真木