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村田峰紀|rin art association「Vision inside」


村田峰紀さんの個展に高崎へいってきました。

落ちてきそうな曇天の空に、小雨が舞っていました。

美術館に居るような、溜息が漏れるような、膝がわなわなと震えるような空間がひろがっていました。

明日で終わりだなんて、信じられないぐらい、いつ来てもまたみることができるような気がしました。

タイトルにある通り、なにか、内側から層を突き抜けて、

内部から掘り進められているトンネルの、穿たれた穴を窓にして、外を眺めているよう。

外だとか内だとか、もう、意味が変わってくるかもしれない。

自然の中にあっては信仰の対象である、石や金属や木や紙やらに囲まれて暮らしていること。

それら物質の内側にあって、然も外側にも居て、それらを通り抜けてすり抜けて移動していること。 村田さんは、「壁」というを突き破って、あらゆる境界を打破しようとしている独りの戦士のよう。

その破れ目の痕跡、断線の波形は、ドーン、バキー、ゴーンと、空間に響き渡る、シグナルのよう。

テキストにも書かれていた通り、そうね、 掻かれて、欠かれたもの。

書かれて、描かれて、掛かれたもの。

物質だとか精神だとか、もはや、意味を変えてくるかもしれない。

そういう意味でも、階下のフロアで開催されていた、写真家集団spewさんたちの「I feel like mother of the world」のインスタレーションの物性やそれらを接着してつなぎ止めているであろう心の断片が見え隠れしている様に、上下の空間に吹き渡る風のような親しみを感じていました。

こわいぐらいうつくしくて、エターナルな展覧会、作品たち↑↓でした。

spew「I feel like mother of the world」

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