松本力|名古屋芸術大学「ビヨンド・ワンダー さまざまなユートピアへの眼差し」
この葉はどこから来るか。 隣家や小学校の塀も、どこからともなく、落葉の路を掃く。 そこには意志がある。どこにもない場所に、誰かにつづく未知がある。
4m幅の路の、あちらからこちらまで見える限りの、引きも切らず落ちてくる葉を、毎朝掃きつづけるのは、誰かのためになっているのかもしれないと。小鳥や鳩の鳴き声も聴こえるし、椎の実も拾えます。蟻たちにも、できるだけ迷惑にならぬように。。
それで、フランツ・カフカのことばも、思い出していました。
Many a book is like a key to unknown chambers within the castle of one’s own self. 多くの本は、自分という城の中の、いまだ知らない部屋を開ける鍵のようである。
The fact that there is nothing but a spiritual world deprives us of hope and gives us certainty. 我々に希望をいだかせず、確信をもたらすのは、精神の世界の他に本当は何もないと認めることなのである。
不徳の致すところで、大変遅くなりましたが、ユートピアをめざす展覧会に、夕張でのアニメーション作品や上の提言が+1として参加しています。 いままでとこれからに、心から感謝申し上げます。
ビヨンド・ワンダー さまざまなユートピアへの眼差し 会期:2018/9/29-10/8
会場:名古屋芸術大学 http://www.nua.ac.jp/info/24792.html