オルカノラー+石田尚志+松本力!!!
オルカノラーの演奏に対峙して、映像の投影が有機的な存在の情報であることを想像しているので、壁に飛んでいく映像の光に、プロジェクターの手前の左右に、子どもの頃から使っているポータブルレコードプレーヤーと工作でつくったモーターを2台設置、その2つの回転体に、家から持ってきた様々な形の小物を配置して、オブジェクトの影を落としました。インスタレーションとして、小物に光があたる様子も合わせて、オブジェクトにあたる光の点滅が、明滅する「絵画」としての映像という記しになっていくと憶っていました。
椅子のパフォーマンスは、映像作品に対して、描き手として自己言及する立ち位置なのですが、椅子も絵の中のオブジェクトと同様に「生きている」アクティブサイドを持っていることを示したかったためでした。もうひとつは、そういう風に絵を描いている、映像を制作していることを、自分でも観るという立場で確認することが、作品の後先として在ることです。前の晩のニンニク大量摂取のおかげか、椅子を片手で持ち上げることができました。
やっているときは夢中でわからなかったのですが、子どもたちも楽しんでくれたようで、うれしいです。
そして、なにより、石田さんが僕らの行為をカメラでモニターしながら、映像に映像として、意思に意思を重ねてくださることで参加して、より空間を多層的な志向性を体現してくださったことに、非常に感謝しました。お互いになにをやるのかわからないままに、突入したライブパフォーマンスでしたが、瞬間瞬間に、映像がある場所に立体的な像として感じることができたのが、重要な気づきでした。
オルカノラーこと、音楽家VOQ(ボック)さんとギターリストsnakeGさん、そして、石田尚志さん、ほんとうに、ほんとうにありがとうございました!
撮影は、須崎隆善さんです。